こんにちは。Story's代表の佐藤です。
本日は、 システム開発プロジェクトの種類と相性の良いPMの特性について説明していこうと思います。
今回も私の10数年来のIT業界における知見を基に説明させていただこうと思います。
今回のブログに関しては、「事業会社」あるいは「システムベンダー」で、システム開発プロジェクトに携わっていて、業務委託に「アサイン権限がある方」、「面談をするような方」に特に見ていただけたらなと思っております。
フリーランスの方であったり、SEの方にも内容を見ていただいて、自分のキャリアに少しでも繋げていただけたら嬉しいです。
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システム開発PJで求められている人物像のベース
まず、私の経験上、システム開発PJで求められる人物像のベースは
①0から1を作る能力に長けているか
②1を10にする能力に長けているか
③10を100にする能力に長けているか
と大きく3種類だと思っております。
どのプロジェクトの種類が該当するかで、その他の特性についても説明していければと思っております。
①0→1に長けている人が求められるケース
求められる人物像は0から1を作る能力に長けている人です。
プロジェクトは完全に新規のプロジェクトであるケース。
やっぱりそりゃそうですよね笑
完全に新規ということはこれからPMがたって、事業会社とのやり取りが入ってくる、運用ルール構築、関係性構築もそうです。
よくフェーズ1、2、3とフェージングするプロジェクトが多いと思います。
フェーズ1の段階であるプロジェクトも新規と同様の立ち位置になると思いますので、この様な人材が求められると思っております。
あともう1つ、炎上プロジェクトですね。
例えば、フェーズ2、3まで進んでいたとしても担当者が変わると一気に炎上するってケースってあるんです。
この炎上プロジェクトになっちゃうと、新規とか既存とか関係なしに、立て直しはすごく労力がかかります。
そういったケースでは、より0から1を作る能力に長けている方が必要とされると思っております。
特にPMとしての必要な要素として、主体的であって、多少強引でもいいぐらいのリーダーシップが求められると思います。
特に炎上プロジェクトだとかわかりやすいんですけど、立て直すぞってなった時のエネルギー量はとんでもないですし、相手を巻き込んでく必要になるので、多少強引なぐらいの方のリーダーシップが求められるなと思っております。
②1→10に長けている人が求められるケース
次に1を10にする能力に長けている人が求められるプロジェクトです。
うまくいってるフェーズ1のプロジェクトの開発フェーズ以降だと、 こういった力が求められるケースが多いと思います。
プロジェクト運営が徐々に慣れてきているケースなので、多少強引なリードシップじゃなくても、通常運用ができるようになっています。
あとは、フェーズ2のプロジェクトも同様です。
これもフェーズ1で運用ルールもできていたり、人間関係も構築されていたりするケースでは、そこから1を10にするという力がより求められるのではないかなと思います。
この様に時にはバランス力だったり、全体的な視点が大切だったりすると思っております。
プロジェクトのフェーズが変わると、求められるPMの能力や特性が変わると思います。
③10→100に長けている人が求められるケース
最後に10を100にする能力に長けている人が求められるプロジェクトです。
こういった力が求められるケースは、上手くいっているフェーズ2のプロジェクトの運用保守以降、あるいはフェーズ3以降のプロジェクトです。
特に必要となってくる特性は正確さやマメさだと思います。
派手なパフォーマンスは全然いらなくて、しっかりと定常運用を回していく力がより求められる段階だと思います。
面談時のポイント
実際に面談をする時やアサインをする時は、やはり過去の職務経歴書を見ることが多いと思います。
職務経歴書だと過去の経歴を見ることになるので、 0→1系なのか、1→10系なのか、10→100系なのかという部分は見落としてしまうケースが多いのではないかと思います。
さまざまなプロジェクトを見させていただいて、過去の経験よりも、「ベースになる部分がどのタイプでどういったプロジェクトにマッチしているか」の方が実は大事な時もあると思います。
特に採用する段階にはこの事を念頭に置いてみることもおすすめです。
その為にも自分の関わっているプロジェクトが「今どのフェーズなのか」、「どういう特性があるのか」も知っておく必要があると思います。
実際に面談時のポイントは他にも色々あると思いますが、今日は別の視点で説明させていただきました。
現場にいたからこそ感じる部分をどんどん他のブログでも発信していこうと思いますので、また次のブログでお会いしましょう。