佐藤: 本日は、ITフリーランスで活躍されている宮永さんをお招きして、 ITフリーランスのリアルについて対談させていただければと思います。
では宮永さんよろしくお願いします。
宮永:よろしくお願いします。
佐藤:宮永さんとは結構付き合いが長いんですけど、改めて、元々事務職であって、IT系も全くの未経験で、そこからITフリーランスとして活躍されてるっていうところで今日はお招きさせてもらいました。
宮永:ありがとうございます。
佐藤:改めて、皆さんに簡単な自己紹介をお願いします。
宮永:はい、初めまして宮永です。
私は地元は広島で大学まで地元にいまして、就職を機に東京に上京してきました。
大学は国際学部という文系の学部で、新卒で入社したのは旅行会社です。
海外が好きだったので海外旅行の企画をやっておりまして、 20代のうちに何度か転職をして、30代からフリーランスでIT業界にチャレンジしているという状況です。
元々はITとは全く無縁。憧れの東京で働くOL時代
佐藤:ありがとうございます。就職の時も、上京するというのも、昔から東京に憧れがあったんですか?
宮永:よくある東京に憧れる田舎っぺで、無事就職の時にその夢を叶えたという感じです。
佐藤:ちょっと年齢バレちゃうかもしれないですけど、やっぱり月9に憧れてとか。
宮永:そう、オレンジデイズに憧れたりとか。
佐藤:わかる(笑)。大学時代ね。
上京する時の仕事の選び方もやっぱり好きなこと、旅行が好きだからというところで選んだって感じですか?
宮永:そうです。大学の時に国際学部だったので、みんな元々高校で留学してましたとか、大学に入ってから留学したり、大学で国際支援の活動したりとか、そういう子がたくさんいたので、私も自然と海外にすごい目がいっていて、私は旅行という形で海外にたくさん触れていて、旅行が好きな大学生でした。
佐藤:その旅行が好きな大学生が、仕事を旅行、自分の好きなことにした時というのは、どうだったんですか。
宮永:結構、「好きなことを仕事にすると良くないよ」みたいなことを言ってくる教授とかいたんですよ。
でも、私は憧れていた東京で、しかも希望してた企業で、ヨーロッパが好きだったので「ヨーロッパを担当したいです」って言ったらそれも叶えてもらったので2、3年のうちはすごいハッピーな感じで。
東京ライフ楽しい!って感じで。(笑)
現実が見え始めてきた社会人4年目
佐藤:2、3年経った後の4年目以降はどうだったんですか。
宮永:4年目以降から、やっぱり会社の先輩とか見ると、現実が見えてくるんですよね。
旅行会社なんで女性が多くて、先輩見てると1年後、2年後とか5年後に自分がどうなっていくかってのがすごい見えてきて、先輩皆さん疲れていて。
実際は給料もそんなに良くなかったので、お金もそんな…なんか困ってるというか、そんな豊かな感じもせず。
時間もそんなになさそうで、 なんか「自分が本当に理想としてる感じではないな、この会社にいたら」っていうのはすごく思っていましたね。
そこに気付き始めたのが、20代半ばぐらいからという感じです。
佐藤:結構早い時期にそう思ったのかなって思いまして。
でも、そういったところから、じゃあなんでそもそも未経験で?…IT系は未経験ですよね?
宮永:未経験でしたね。
佐藤:別にフリーランスとか何か自分でやりたいって思いもあまりなかったんですよね?
宮永:全くなくて、20代の時の自分は、30代になってフリーランスになってるなんて夢にも思ってなかったし、そういう働き方があるってことさえも分かってなかったので自分でも本当にびっくりです。
事務職からITフリーランスを目指した理由
佐藤:その自分でもびっくりしちゃうようなところからなぜ目指していったんですか。
宮永:最初は自分の周りの環境がすごく大きくて、20代後半でずっと今の会社にいるのは厳しいなと思っていた時に「自分は何ができるかな」とか、「何がしたいかな」って考えたんですけど別にしたいこともないし。
何か特殊な…私は別にいい大学出てるとか、すごい資格があるとかでもなかったので、できることもないなって思ってた時に、まず自分の世界を色々広げてみたんですよ。
可能性を見たくて。
ありがたいことに東京にいたから、いろんな仕事の人がいるじゃないですか。
佐藤:そうですね。
宮永:同じぐらいの年の人たちは、東京ではどんな仕事をしてるんだろうというのはすごく興味があって。
色々人脈を広げてた時にそこで出会ったのが佐藤さんでもあるんですけど、 その時にITで働いてるっていう友達にたくさん出会ったのが、ITに興味を持ったという最初の1つになります。
佐藤:でも、そのITに興味を持ってから実際に動く時ってやっぱり不安もあったのかなって思うんですけど。
宮永:ありました。 だけどさっきも言ったみたいに、周りの友達で特にITの人はどんどんフリーランスになって収入をあげたよって話とか色々聞いていて、フリーランスって道もあるんだっていうのはそこで、知りました。
佐藤:なるほど、その当時から知り合いっていうのもあって、多分私の話とかいっぱい聞いてたと思いますし、私の場合、元々SEでその時代背景的にもそんなにフリーランスが一般的じゃなかった時なんですよね。
自分が本当に初心者の中でできるのかとか多分あると思いますが、それでも「えいや!」って進めたのはなんでですか。
宮永:20代後半で今後の人生に悩んでた時に思ってたのは、何かしらやってることを変えないとっていうか、自分が今までやったことないことにチャレンジしないと現状変わらないなっていうのは、 痛いほど分かってたんですよ。
なので性格的にもあるかもしれないけど、自分が知らないこととか、やったことないことに好奇心旺盛っていうところがあったかもしれないです。
でも1番は自分が今までやったことないことにチャレンジするから、成長もあるし、大きく自分の現状が変化するんだろうなっていうことは、すごく分かっていました。
佐藤:なるほど、かっこいいですね。
本当に大事だなと思いまして。
私もSEはずっとやっていましたけど、自分でやっていくという時、フリーランスになったり、起業する時っていうのは、やったことがない、だけど本当に自分で行動するから道が開けるというのがあるじゃないですか。
宮永:多分みんな気づいてると思うけど22歳で東京へ出てきて、数年間会社員して、同じこと繰り返してるともう痛いほど分かるんですよね。
自分がやることを変えないと自分の人生変わんないなっていうことに、もうめちゃくちゃ体感していて、あの憧れていた、東京ライフじゃなかったから。
東京に来ればいいっていうものじゃないなって、自分の行動がすごく大事だなと思いました。
佐藤:はい、ありがとうございます。本当に生々しい話を多分皆さん、聞きたいと思うんですよ。
宮永:いいですよ。(笑)
佐藤:次に、ITフリーランスに未経験からいった時のリアルっていうか、そういったところも聞かせてもらえたらと思います。
(次回へ続きます)