佐藤:はい。皆さん、こんにちは。Story'sチャンネルです。
Story's代表の佐藤です。
本日もですね、前回に引き続き、ITフリーランス SAPをメインでやってこられた菊池さんをお招きして、今回はですね、SAPだったりITコンサルのリアルな体験談っていうところで、よりちょっとドロドロしたところとかもたくさん聞いていければなと思います。
では、本日もよろしくお願いします。
菊池:よろしくお願いします。
佐藤:はい、前回ね、色々生の声とかも聞かせてもらって、視聴者の皆さんから結構、「SAPコンサルタントってどうやったら活躍できるんですか」とか、「必要なスキルってどうなんですか」って結構聞かれることあるのよ。
ちょっとそういったところもね、聞かせてもらえたらなって思います。
菊池:はい。
SAP業界のここ10年間の流れについて
佐藤:うん、じゃあ早速なんですけど、 そうだな。SAPの業界について、ちょっと教えてもらいたいなと思います。
「どんな流れで今来てるよ」みたいなところ。
「今後どうなりそうだよ」みたいなところもちょっと教えてもらえたら。
菊池:はい、そうですね。SAP業界の流れっていうところで言います。
元々私がSAP業界に携わり始めたのが2010年のタイミングでした。
この2010年のタイミングっていうと、そのそれより前にシステムの大規模な導入が結構あって、その終盤という時期だったかなと思います。
その後、SAPを検討してた大きい会社さんは一通り、SAP導入が終わったっていうような時期が2010年以降に訪れてます。
あと初期導入みたいな、大きい案件の数が減った時期だったかなと思います。
んで、そういう時期は、SAPの部分的な機能と周辺のシステム入れて、新たな仕組み=ソリューションって言ったりするんだけど、そういうものを導入するような仕事が増えてる時期っていうのがありました。
それから 年月が経って、最初に導入したお客さんのSAPのバージョンが動かなくなって、新しいバージョンに置き換えようっていうような動きが今訪れているかなと思います。
なので、今は結構また大規模案件が多くて、それが原因で業界から人が足りないっていう状況が何年か前から起きています。
この流れがあと数年続くかなっていうのが、考えられているかなと思いますね。
佐藤:なるほど、よく言う「2025年の崖」とかですね。(※2025年の崖についてはこちらの記事でも触れていますので、よろしければご覧ください!)
じゃあ、こういった流れで、完全にバージョンアップとかリプレイスの案件の話だと思うんだけど、どんなスキルセットが必要とされるか?
まあ、多分色々あると思うんだけど、そこもちょっと教えてもらえたらな。
菊池:そうですね。案件の規模が大きい、規模が小さいっていうところに、まあ、直接結びつくかどうかはちょっとわからないけど、その案件の…その、導入するお客さんが目指してる方向性っていうものによって、求められる専門性みたいな。
そのレベル感はちょっと変わってくるかなっていうのは感じてますね。
具体的には、SAPを入れることによって、何をしたいかっていうのをお客様が決めるんだけど、その時に、例えば、『同業他社ではやってないようなことを、IT化したいんだ』みたいな要望が強いお客さんだと、「最新技術」や「今までなかったような機能」を使って、システム化していきたいとかそういう要望が上がってくると思います。
で、そうなると、それを支えるコンサルタントっていうところも、やっぱりその専門性が高くなり、最新技術を研究してる。
で、そういう最新技術を研究してる会社、部門を持ってる会社、コンサルタントが強いとか。
はい、そういう流れになるかなとは思います。
で、一方全てのお客さんはそういうわけではないかなと思っていて、元々はSAPを使ってなくて、例えば『紙でやる業務が多かったから、とりあえずシステム化したいです。』っていうような、お客さんであったりすると、いきなり業界の最先端のことを試したいとか、そういうことは言われてこない。
なので、言い方を変えると、例えば10年前にあの他の会社さんが導入したのを今から導入するとか、そういう事例もたくさんあるかなと思います。
SAPコンサルタントとしてどうやってスキルを身につけてきたのか?
佐藤:なるほどね、ありがとうございます。
こういったところって、多分お客様次第ってところもあると思うんだけど、菊池はさ、「どんな感じでスキルを身につけてきたか」、「なんで活躍できるの」ってところとかをちょっと教えてもらいたいなって。
菊池:はい。
やっぱり、自分のスキルを上げていくっていうところは、どういう経験を持ってるかっていうところなので、まあ、どういう仕事を与えてもらったかっていう部分に依存してしまうかなっていうのは正直あります。
ただ、それは待ってればいい仕事が来るとか来ないとか、そういう運任せにしてるっていう話じゃなくて、やっぱりその日々の積み重ねで、周りの同僚とか上司とかの評価が上がってくると、この人には「次こういう案件をやってもらいたい」、「その成長につながるような、あの案件をやってもらいたい」とか、そういう話が、どんどんどん来るようになるかなと思います。
だから、やっぱり突き詰めていくと、「目の前にある仕事をちゃんとやって、結果を出す」、これを繰り返していくと、「同じことをやってください」とはもう言われなくなってきて、「より難易度が高いものをやってほしい」っていうような話がくる。
また、 難易度が高い仕事現場でも、同じように結果を出す、これをうまく繰り返していくことかなと思いますね。
で、具体的には手を抜かずに、1個1個ちゃんとやる。
まあ、真摯に向き合うとか、そういう基本的なことの積み重ねかなと思いますね。
手を抜かないっていうのは、まあ、例えば「まあこの程度の出来でいいかなと」っていうことをやめるとか。
まあ、「プラスアルファがあった方が良い提案になるかな」っていうのが、仮に頭の中で思いついてたら必ずやるとか。
そういう小さいところの積み重ねかなとは思いますね。
佐藤:なるほど。これは自分の経験上の話だけど、結構みんな口だけ言うのは好きで、まとめないよね。
例えば、超簡単なとこだったら、議事録もそうだし。
「メモ取らねえんだ…」みたいなケース結構ある。でも口出しやすいじゃん。
でもさ、こういう風にまとめてくとか、ちゃんとそういう当たり前のことをさ、ちゃんと当たり前にやるっていうのって、実は結構見落としがちだよね、実際のとこ。
菊池:そうだね、うん。
佐藤:めちゃめちゃ簡単な例なんだけど、これ。
菊池:まあでも似たようなことはあるかなと思ってて。
例えばITコンサルだったら、こんなお客さんからの要望に対して、こんなことできるんじゃないかなっていうのを、頭の中で描いたとして。
じゃ、実際にそれができるかまで検証してみようって。
検証とかする時間が確保されてない中でも、日々日々ちょっと残業増えちゃうけど、そこはまぁ、自分で研究みたいな形でやって、詳しくなってくるとか。
そうすればより質の高い提案とかもできるようになってくる。
その手間を惜しむか、惜しまないかみたいなところは、差が出るところかなとは思いますね。
佐藤:なるほど、ありがとう。
結局でもやっぱそういう、やっぱり自分の時間を先に投じるというかさ、労力って言えばいいのかな。
労力がなんかちょっとしっくりきたんだけど、それを先に投じるかどうかだよね。
結局なんか面倒くさがらずにとかさ。
いろんな人見させてもらってたから、結局若手の時にミスしても大丈夫なんだよね。
なんかうん、結構、ミスしてもさ、『やる気あります!』みたいなサイン…、『いや、でもここまでやったんです。』『完璧じゃないけど、ここまでやってみました。』っていうのは、そういうのってさ、 なんかやっぱ次の仕事に繋がらない?
菊池:まあ、そうだね、その例えミスがあったとしても、なんだろ、手を抜いてミスしてるのか、そのまあそういうことしてないで信用できる人がまあ仕方なくミスをしてしまったのかとか。
まぁ、その辺はしっかり周りの人は見てると思うんで、大きい違いかなと思いますね。
佐藤:ありがとう、ちょっとね、完璧じゃないとダメかって伝わったらあれかなと思って話しました。
今回はどういったスキルセットのところとか、話もさせてもらったんだけど、今回で3本目なんだよね。菊池の会談というところで。
ちょっと最後はあの視聴者の皆さんからね。事前にいただいたQAがあるから。
次はそこについても回答してもらえたらなって思います。
本日の動画は以上となります。皆さん、ぜひ、チャンネル登録いいねもよろしくお願いします。では、次の動画で会いましょう。
ありがとうございました。